イタリアの写真家Luigi Ghirri が
モランディのアトリエを撮影した写真集である。
この写真家自体の日本での知名度はそれほど高くないが、
写真家やアーティストのなかでは名の知れた存在である。
一度見ると記憶に残る情景や色味をもった写真家なので、
どこかで一度見たことがあるかもしれない。
近年だと須賀敦子全集の表紙に使われていて、
本屋で見かけて覚えている方も案外多いのではと思う。
僕もその一人であるが、その時はただ通りすぎてしまった。
この本を恵比寿のリムアートで見かけたときは、
忘れ物を偶然みつけたようでうれしかった。
その後、Ghirriの本を数冊古本で購入したが、
頻度高く戻ってくるのはここである。
ちなみに、モランディのアトリエを撮った作品集はもう一冊あり、
「Giorgio Morandi's Studio」というGardinが撮影したものがある。
両方すばらしい写真集であるが、比較しながら読むとギッリの写真の
特徴がはっきり感じてもらえると思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿