一般誌においても生活文化に注目するメディアが増えてきている。ファッションや芸術も確かに面白いが、生きている以上生活(食う寝るところ)を誰しも行っている訳で、どうせやるなら楽しんでかっこよく工夫して暮らしたいと思うのは必然だと思う。シェーカー教徒の送った生活は、質素倹約という一面では片付けられない、行くところまで行ってしまった(村社会的な)極端さがあって、とてもスリリングで現代においても揺さぶられるものがある。この本は、シェーカー教の建築を色々な室内風景から語っている。著者のヘンリー・プラマーは建築家であり写真家であるので、どの写真も美しい。シェーカー教関連の本は日本でもたくさん出版されているし、昔セゾン美術館で行った展覧会の図録など力の入った出版物があるが、それらと比較しても写真のクオリティは群を抜いている。
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