2015年4月26日日曜日

Windfall Light / The Visual Language of ECM / Sleeves of desire / ECM

Windfall Light は、1969年から2009年までにECMから発売された全アルバムジャケット集になります。

大学の図書館でこの本見つけた時は、ECMのことはほとんど知りませんでしたが、ヴィジュアルデザインの美しさもさることながら、なにより40年間も確固とした美意識を維持すること自体に圧倒されました。そもそもそれは、一つの音楽レーベルのヴィジュアルパッケージにすぎないということが余計に、ECMやアイヒャーへの興味へと繋がっていきました。‘維持’と書きましたが、同じことをずっとやっていた意味ではなく、時代の変遷に応じて根っこは変えずに絶えず新しい感性を提案していったという意味においてです。それゆえ、時代が変化してもECMらしさを感じます。


私は以前からluigi ghirriという写真家に興味がありましたが、1981年にリリースされたECM1205には彼の写真が表紙になっていたり、ほかにもFranco Fontanaなど著名な写真家の写真も採用されていたり、時代をリードする選択眼であるなぁといつも思います。


また、ECMは、時代に応じてアートディレクターを選択していますが、中でも、Barbara WojirschやDieter Rehmは一見に値すると思います。彼ら個人の動向を調べてもなかなか表には出てこないところを考えると、ECMの専属なのかもしれません。なので、彼らの作品は基本的には、音楽を買うか、もしくはこの本を求めるかしなければ見ることができません。


Barbara Wojirschの手書きタッチのやわらかさとミニマリズムの美学の両立は、とても気になる仕事だといつも思います。















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